つぶやき回廊

あれこれ見聞しに行った感想です。

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全198件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  |  《前のページ |  次のページ》 

8/15桂千朝の会 氣樂堂寄席夏の大一番3日連続落語会  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月20日(水)03時43分56秒
  久々拝見の佐ん吉さんは化繊だけど涼しそうな生成の着物。表情やリアクションの表現が豊かでうまなりはったなぁ。ちょっと押せ押せなので、強弱があればいいなと思う。

千朝さん最初は夏だけど『天神山』。
前に酒席でへんちきの源助はへんちきを意識した、いわば作られたへんちきだから本当はへんちきではないのでは、というようなことを話していたのだけど、千朝さんのは「人と変わったことしなきゃ、だってへんちきだもーん」みたいな科白が入っていたので、やっぱそうなんかなぁ、と。ここんちのへんちきはへんちきじゃないらしい。
やっさんと狐のやり取りは、ほのぼのとした気持ちにさせられる。結構でした。

『禍は下』久しぶりかも。枕は定番のやつ。旦さんが網でぴゃーとか、云うてしまいますわぁとか同じ科白同じ動作をまったく同じようにやりはるんで、リピート具合が可笑しい。云うてしまいますわぁが前の二つと違ってホントに云う時には観念した様子が出てて、それが新たな発見。

『肝つぶし』も久々に聴くネタ。サゲで兄が「肝がつぶれた?」の後に「よかった」て云いはって、その科白1つに千朝さんのやさしさを感じる。それでは由松は救えへんけど妹は手にかけいですむ、これが兄の本音かいなぁ。
お嬢さんが襦袢一枚になって布団の端に入ってきて、、、のくだりでだんだん前のめりになっていく兄のおっさんくささがおもしろかった。

抽選会はスカだったけど、毎年恒例お盆の千朝さん聴けてよかったよかった。

『寄合酒』 桂 佐ん吉
『天神山』 桂 千朝
『禍は下』 桂 宗助
『肝つぶし』 桂 千朝
 

8/15花花寄席  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月17日(日)02時50分57秒    編集済
  30人くらい?おそらく前売りの人か、前2列は詰め気味。横に誰もいなくてゆったり座れるから200円UPだけど、当日の方が座席としてはいいかも。
うちわとオールカラーブックレットとお茶(高そうなやつ)のプレゼント付。

三幸さんの古典は初めて聴く。新作だとスルーできるけど、やっぱり古典の聴きなれたネタだと訛りが気になる。仁兵衛さんもあほも押せ押せのしゃべり方なので、朝イチにはちょとしんどい。
とはいえ、だだっ広い会場に少ない客というやりにくいシチュエーションの中、一所懸命さは伝わってきた。

花丸さんが今日イチ、かな?だって『ちはやふる』。でも、ご本人はイマイチいつもの調子でなかったような感じ。歌の間に挟む仮面ライダーみたいな掛け声が可笑しく、イタコも絶好調でミュージカル調の歌もサイコー。

遊方さんのは初めて聴くやつ。同じパターンのくりかえしでちょとずつ違う(だんだんエスカレートしていく)んが可笑しい。まんじゅう投げる奥さんええなぁ。つい、べんちゃら云うてしまう人間の性がオモロイ。

八光さん、ところどころ飛んだりかなりアヤしい上に、目線もおかしい。子供のすごろくでわからへんのに裏表で7になるやつとかいうんでわかるのは、強引な運び。現代語やカタカナ語が入るのはなんとかしてほしい、とか、たぁーーーーちゃんっ、と必要以上に長く伸ばすんがうっとおしいなぁ、とか、まあ、しょうがないとはいえ、贔屓目に見ても辛口にならざるをえないのは、ごめんなさい。

トリは上官殿。そういえば、前回来た花花も遊方さんと仁昇さん出てたよなぁ。
最初のやり取りをバッサリ省略して、仁兵衛さんに事の経緯を語らせる始まり。おなかに入ってないのか、ところどころ抜けててちょと雑な印象。それでも要所要所ではキチンと笑わせてくれるので、悪い印象はない。

会場としてはええ感じやと思うんだけど、なんでわざわざ京橋に造るんだろうね。

『普請ほめ』 桂三幸
『ちはやふる』 林家 花丸
『虚礼困惑騒動』 月亭 遊方
『たぬきの賽』 月亭 八光
『つぼ算』 笑福亭 仁昇
 

8/13文華の勉強会 第1回  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月17日(日)02時49分47秒
  雀のおやどで開催の文華さん一人会。
1〜2回だけやってお蔵入りしているネタを虫干しして、繁昌亭やゲストの会なんかででもかけられるようにしようという主旨の会。だから完成度は期待しないで温かい目で見守ってね、とのこと。
まあ、本息でも見守らんとアカン人はたくさんいるから、その辺は鷹揚に。ツウな人もたくさんいらしてる様子、一見フランクでリラックスしてはるようで、研鑽道場みたいな心持なのかもね。

そのような開催の経緯をたっぷし枕でしゃべって、最初は『犬の目』。これは何であんましやらないの?まったく問題ナッシング、面白かった。

1席目と3席目が短いのでちょっと長めのネタ挿入ということで『高津の富』。
ちょっとウロ覚えの箇所あり、でもおもしろかったのでお蔵入りするのは勿体無いと思う。宿屋の主人が1〜2回見比べてすぐ気がつくので、とんとんと進んで聴きやすい。あのね〜、このね〜。

大体が「地盤珍華」→「はやかぶ」→お蔵入り、というパターンらしく、これははやかぶで聴いたことがある。
演目決めてから『犬の目』とツイてることに気がついた、と。先生も赤壁周庵先生。目医者もやってはりませんか?いや、ウチは内科やから。爆笑。
枕でサゲに相当するネタを仕込んでおかないといけなくて、そこでそれがサゲに関係してくることをバラさないように、かつ忘れさせないようにしないといけない。なかなかむつかしいようで。

最後にちょろっとした抽選会があって、おひらき。プログラムに今後やる予定の演目が並んでいるので、次はどれかいなぁと云うおたのしみもある。次回は12月。

『犬の目』 桂 文華
『高津の富』 桂 文華
『辛子医者』 桂 文華
 

8/10一心寺浪曲寄席 170回目  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月17日(日)02時46分36秒
  何も予定のない日曜日、ふと積み上げたチラシを整理するともなく崩すと出てきたのが、これ。見つけてよかったのか悪かったのか。。。。
動くのも億劫な猛暑なのに、急いで掃除洗濯を済ませ5分遅れくらいに到着。

いってんさんは講釈でおなじみの『雷電の初相撲』、当然ながら多少筋が違う。いよいよ明日は雷電と八角の一番というところでお時間。そこで切りますか。節をメインにした構成で楽しげではあるが、もひとつリズムに乗り切れてないような歯切れの悪さを感じるのが少々残念。

次は初めて聴く、というよりお名前も初めて目にする人。見た目キャリア長そうだけど、どこか頼んない印象。節回しは悪くないけど、少々パンチが足りない。啖呵はというとこれまた弱々しく、科白のやりとりなんかはまだ恵子さんの方が惹きつけれられるし上手いと思う。
と、終始頼んない眠気を誘う一席であったが、何故か最後の節で急に元気に。最後の最後の一節がよかった。ぱちぱちぱち。

四郎若さんは季節ネタ、先日講談でも聴いた『応挙の幽霊』。さっそく聴き比べができる。大筋は同じであるが細かい設定やストーリーが違い、やはり講釈の方が細かくておもしろいかも。ストーリー上多少のアラはあれど、自在に操る節と啖呵で面白おかしく聴こえるから不思議。

今度NHKの収録でやるのの練習ということで、「下田のナントカ」とタイトルをおっしゃったけど忘れた。「唐人お吉」のお話。
70いくつには見えない大きくて艶やかなお声。お吉のクドキ(というのかしらんけど)についほろり、枯れても芸者、女の色気がそこかしこに。ちょっと短めかな?最後のほうはややダイジェスト気味でもっとタップリ聴きたかったけど、名人芸を堪能。

客のほとんどがお年を召した人ばっかりで、最近演者は若返って賑やかな印象だけど、聴く方はやっぱ若返りはまだまだなのかな?と思った次第。

来月は彦八まつりとかぶるけど、幸枝若さんトリやし、また来よっかな?なんて。

『雷電の初相撲』 幸 いってん
『斉藤内蔵助』 春野 一
『応挙の幽霊』 松浦 四郎若
『唐人お吉』 京山 小圓嬢
 

8/9らくご・らいぶ in GM-1  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月17日(日)02時41分48秒
  そうなのよ、奈良は京都より近いのよ。
今さらながら気づいた昨今、この会は土曜日だからお稽古帰りにはなかなか行きづらいけど、休みの日ならば。ということで初参加。
駅からめちゃ近で地図も簡単でバッチリのハズが、やはり迷ってしまった。んー、わかりにくいのはわかりにくい場所なんだけどね。

おにぎりはなくなったけどとお茶だけいただき、最前列しか空いてなかったので珍しく砂被り席。高座が高いので見上げる態で首がしんどい。
雀五郎さんは手馴れの『黄金の大黒』、途中まで。そういえば、ここんとこサゲまで聴いたことないな。

米二さんの一席目は季節ネタで。橋の上から見下ろす情景が浮かぶ。奇しくも昼間に夕涼み連中と逆の立場を味わってきたっけ。清八が喜六の嫁さんの悪口を云わないのがいい。

今日のこごさんはいったいどないしたんと云うくらいハイテンション。布袋さんのくだりはなく、ただ割れたと導入はあっさりだったが、だんだん濃密になっていく。50銭まけてもらうのに、二荷入りを6円にしてもらうのに、もうこれでもかっちゅーくらいのノリで可笑しかった。仁兵衛さんのマシンガントーク、堪能。

よくみると、今日の米二さんは2席とも乗物ネタやね。『住吉駕籠』は最後の蜘蛛駕籠まで。浄瑠璃もたっぷし。

『黄金の大黒』 桂 雀五郎
『遊山船』 桂 米二
『つぼ算』 桂 こごろう
『住吉駕篭』 桂 米二
 

8/9伝の会 屋形船ライブ in 水都大阪  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月13日(水)14時06分9秒
  去年は素性瑠璃の会と重なって行けなかったので、今年は案内早々に申込み。
やっぱ屋形船で飲み食いしながら三味線ライブとなりゃ、着物でしょ。てなことで猛暑も酷暑もなんのその、モチベーションを上げるための雰囲気づくりは大事だよ。

新しい八軒屋浜の船着場に集合で、乗船するとすでにお二人が中に。
いつもと違う目線から見る景色も楽しく、お料理もまあまあおいしく、飲み放題で昼間っからビールよばれて。食事の間もリクエスト募ったりしていろいろ弾いていただいたりトークをしたり。飲み食いが落ち着いたところで改めて数曲、伝の会ならではの超難易曲やらあれやらこれやらシークレットもありーので、和やかに時は進み、ゆるやかに船も進む。
毛馬の後門たらいうところでUターン。
抽選会も賑々しく、最後の最後まで楽しいひととき。きっちりライブっちゅー感じではなかったけど、上方亭より濃密な空間でゼイタクな、お旦気分を味わえる屋形船ライブでした。

ちなみに抽選会では最後のお品が当たって、さらにほくほく。

ホンマ、お旦気分やて。芸衆のお酌がないだけよ。
 

8/3お笑い怪談噺の夕べ 第二回  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月13日(水)14時03分34秒
  去年は一週間同じ演目だったのが、今回は前半が去年とまったく同じプログラムで(なんで?)、今日からネタ総入れ替え。メンバーも固定で。

たまさんは自作のやつ。病院で噂される幽霊ネタ。同じことをくり返しているのだが、今度はホンモノか今度は?みたいなドキドキ感を誘うような仕掛けになっているから、お話に入り込む人にはけっこうスリリングだと思う。
ぺたぺたぺたぺた、、、、、、

染雀さんのバリバリのシーン以下はくっさいくらい芝居がかって笑える。いや、笑うシーンじゃないけど、染雀さんらしくていいなぁと思う。『腕喰い』は設定はともかく内容はわりと好きな噺。

米左さんは『猫の忠信』ネタおろしとか。ソツなき感じはまことに安心して聴けるのに、もひとつ印象が残らないのは何故か?それより気になるのは毎度おなじみ自虐枕。正直不愉快なので云わんといてほしいと思うが、ご本人はどーゆうつもりなんかね?

「応挙の幽霊の絵」というキーワードで思い出すのは5月に観た「みよし会」での『応挙の幽霊』。あれは落語が元ネタだったけど。。。。。
正解はお芝居とはまったく異なる応挙があの有名な幽霊の絵を描くに至るお話で、不思議な縁が廻り廻って幽霊のモデルになった花魁が応挙の筆を介して両親を助ける、南鱗さんお得意の人情系。なれど、いつになくテンポが悪いというかイマイチリズムに乗り切れてない印象で残念。聞くところによるとネタおろしだったとか。

本日のメインエベントはこの会のために書き下ろした新作怪談噺。
客電が落とされ、舞台も暗め。逢引の手引きをしていた墓石屋が欲に目がくらんで、、、と牡丹燈籠みたいな展開。福笑さんのささやき声が不気味。
そろそろかな?という場面になって、舞台もだんだん照明を落としてって最後は不気味なピンスポ、そして暗転。染雀さんの幽霊登場、後ろのオネーサン本気で怖がってる。客席をウロウロして、舞台でうらめしや〜ドロドロドロ。
基本ダンドリは去年と同じだけど、雰囲気満点でおもしろかった。夏ならではのご趣向。

『ホスピタル』 笑福亭 たま
『腕喰い』 林家 染雀
『猫の忠信』 桂 米左
『応挙と幽霊の花魁』 旭堂 南鱗
『真田山慕情』 笑福亭 福笑
 

3軒茶屋婦人会「ウドンゲ」  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月13日(水)13時59分56秒
  篠井英介さん、深沢敦さん、大谷亮介さんのユニットによる女優劇も、はや3回公演。
「ヴァニティーズ」「女中たち」ときて、今回はオリジナル書き下ろし、しかも舞台は日本。
前回までと違い、コスチュームによるハッタリが効かない分どうなることやら。チラシ等々に載っている写真ではいわゆる日本のオバチャンとしてまったく違和感ないのだけど。

「ウドンゲ」といえばあの仇に出会った時に云う科白、さてタイトルのイミはというと、やはりあの優曇華だった。30年ぶりに再会した高校の同級生、喪服姿の女3人。
夜が更けるにしたがって、思い出話に花を咲かすはずが、過去の柵、現在の境遇、それぞれの思いなんかがあらわになってって、どんどん空気が重く澱んでいく。時折深沢さん演じる女が澱んだ空間を無遠慮に打ち破るので無差別に暗〜くなることはない。
そのうち篠井さんと大谷さんがかつて親友だったこと、あることがきっかけでその仲に亀裂が入ったことなど、だんだん核心に迫ってってクライマックスへと進展していく。

「あなたがどれだけ不幸か見届けに来たの」なんて毒のある科白で始まる二人の確執であったけど、夜明けとともに雨も止み、ハッピーな結末。
不味いインスタントラーメン、ジュリーの歌、意味不明な踊り、これらがハッピーエンドへの小道具になるとは思わんかったなー。
優曇華の花、奇跡の夜。


脚本は人間のドロドロで溢れているのに、どこか滑稽な感じもありーの。男性が書いているのに女の心理とか生理とか痛いところ突いていて、まあ、性別に関わらず人間観察がモノを云うんでしょうけど。演劇の基本やね。
女優がやってたらリアルすぎて観ている方もしんどいかもしれないし、それこそ取っ組合いのケンカに発展しそうな雰囲気だけど、男性がやることでリアル芝居ではあるけれど生々しさは緩和される。のかも。いや、逆に男性だからこそ、客観性が介入して静か〜に不気味なのか?

目の前にいるのは女を演じている男優であるとか、女装している男であるとか、そういうのは最初っから一切感じない。篠井さん二の腕出しちゃってスゲーとかは思うけど(「女中たち」ん時の大胆な下着姿しかり)、ジェンダーレスってわけでもなく、女にみえる。
企画として、50男が女性を演じるユニットってのはインパクトあるけど、観ているのは普通に普通の演劇で、それがすごいといえばスゴイ。3人の俳優としてのスキルなんでしょーかね?
今回、小さい小劇場空間の狭い舞台がすげー効果的で、ハコ選びも演出の功なのねと思ったり。


よだん。
50才独身、雨漏りのするボロアパートに一人暮らし、遠くにある工場でカツサンドを作る仕事をしていて、毎日同じ生活の繰り返し。大谷さん演じる山田さんの境遇が何十年後かの自分である可能性を考えて、ちょと切なくなった。それはそれでその時になったら現状に満足しているかもしれないけど、優曇華の花が咲いてくれるといいなと思う。
 

「かもめ」  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月13日(水)13時58分14秒
  1つは藤原竜也くんが出ているから。麻実れいも観たかった。
1つは井上ひさしの「ロマンス」を見てチェーホフに興味を持ったから。

しかし、ロシア人はようわからん。
戯曲自体はとてもおもしろかったのだけど、一癖も二癖もある登場人物ばかりで、性格も一筋縄ではいかなくて、その上やたら長科白だわ難解だわ。想いが常に一方方向なのも単純なようで設定を複雑にしている。
第一、名前が複雑で誰が誰やらサッパわからん。
けっきょく主人公の名前も最後まで覚えられず。ニーナとかマーシャは短いからいいけど。

藤原くん演じるトレープレフはハムレットや身毒丸にも通じるところがあり、藤原くんにあっている役だと思うが、基本、彼はイメージするロシア人にはあわないと思う。ロシア人に対する偏見のイメージやろうけど、やっぱ彼は苦悩の人やね。
その点、麻実れいはハマり役だったなぁ。
性格の全く違う親子のお互いへの愛情はあるのにすれ違ってしまうシチュエーションがよくでてて、おもしろかった。

小島聖も暗〜い世捨人のような女を好演。ホンマにうっとおしそうやったもん。とはいえ、トレープレフは邪険にしすぎで可哀想でもあった。マーシャが陰気であればあるほど前半でニーナが輝いて見えるのだと思う。何もかも対照的な二人。
トリゴーリンは柳のように誘われればなびき、あっちふらふらこっちふらふらな人。ニーナに対する興味だけは自らの意思であるようにみえたけど、けっきょく柳の性格が勝ってしまうから彼女を不幸にしてしまったんだろう。大人はズルイのだ。
つっても有名人に憧れる幼いニーナに同情する気にはなれない。明るく無邪気な前半も、半分狂ったような後半もなんだかうっとおしい。マーシャとはまた違う意味で。とはいえ、あのたくましさは感服モノ。

しかし、たくましいといえば、この芝居に出てくる人みんな、そう。なんじゃかんじゃと生きることに貪欲だ。やる気ゼロのようなマーシャですら。マーシャの旦那なんて自分が存在すら認められていないことを気にも掛けないでいるしね、すごい。


悲劇のような喜劇のような。シリアスなのに滑稽。
んー、やっぱようわからん。
わからんけどおもしろい。
 

タニマチ金魚「更年期SHOW GIRL〜必殺技はホットフラッシュ!」  投稿者:まゆ  投稿日:2008年 8月 6日(水)13時32分28秒
  発端は一枚の仮チラ。
タイトルはタイトルの通り。ショルダーに「このごろ流行のオバサンは変身だってしちゃうのだ」とあった。
出演は牧野エミ、楠見薫、中道裕子、小松利昌、福田転球。なんかもう、文字だけの仮チラなのに気になって気になって。
イマイチ全貌がわからぬまま、気がつけばチケットお買い上げ〜。


最近、暑さのせいかいつになく不機嫌でイライライライラ。体力はもとより、精神的に自分で思っている以上に参ってるらしい。
いや〜、行ってよかった。直感でチケ買って正解!
とにかく爆笑の嵐。こんなにおなかが痛くなるほど笑ったの久しぶり。初めて都丸さんの『青菜』と『次の御曜日』聴いた時くらい、大笑いした。おかげで気分はスッキリ、元気出た。

タイトルが示すとおり、テーマは「更年期障害」。舞台設定はとある婦人科の診察室。
いわゆるシチュエーションコメディなのだが、誤解が誤解を生み、つじつまが合うような合わないようなままスルーしていき、最初は登場人物二人ずつがエチュード的な芝居を展開していくのがそのうち交じり合ってさらに複雑になり、どんどんトンデモナイ方向に。
最後はあっちゅう結末。

更年期はいつか治るから、明るく笑い飛ばして向き合いましょう、みたいなことがメインなんだけど、メッセージというような大義名分でもなく、ただ大爆笑の中にしみじみさせられる部分がある。
これほど極端でなくても、イライラしたり落ち込んだり自暴自棄になったり、そーいう精神的な症状は更年期に限らず、どの世代にもあることだから、彼女たちの状況は自分にも当てはまる。
だから、クライマックスでの先生の寝言についほろり。転球さんに癒されちゃったよ。小松くんの亀田への熱いシャウトもよかったなぁ。二人の間にほのかに漂うええ雰囲気が○。

ともかく、ホンマに変身しちゃうんが、看板に偽りなしというか、もー、サイコーなのだ。
旧知の間柄とはいえ、3人の女優に当て書きしたキャラ設定はもう演技と素の境目が分からないくらいぴったりハマって、それがさらに爆笑を生む。いやー、後藤ひろひろサン、伊達に大王とは呼ばれてないねと思ったよ。
劇中で川に落ちてヘドロまみれになる中道さん演じる亀田。キャラクター的にも中道さんまんまなのだが、そういえば学生時代大阪芸大のヘドロの池に落ちたことがあると云うハナシを聞いたことが。そんな細かいところまで!


新ABCホール。川沿いにまっすぐまっすぐ、なかなかよさ気なロケーション。
ちょっと行けば、福島駅。すぐ周辺にもよさ気なお店がちらほら。けっこう気に入ったぜよ、このホール。
 

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