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松たか子と吉田鋼太郎が出ているのでチケットを買ったものの、長塚圭史ってあんまし興味ないねんなぁ、しもたかなぁ。でも英国留学前最後の作品、とか書かれたらなんとなく行っとかなという気になるのだ。
ってミーハーか。
設定およびストーリーはかんなりヘヴィ。もうむちゃくちゃヘヴィ。冒頭から重苦しい空気が流れる。
正直いって脚本はイマイチ、というか好みでない。ストーリーじゃなくて、選ぶ言葉、科白の運びが陳腐。
でも演出は、スゴイ。舞台の使い方はもうただただ感心。1つの部屋で、いくつもの部屋を再現する。どこでもドアの原理か。
やっぱ松たか子はキチガイの役が上手い。春風のような微笑の影にうつる狂気が、なんでもない表情のようで、そのくせ怖い。
鈴木杏は、もひとつ。一見、無邪気で激情的なキャラクターを表現しているようで、ただギャンギャン怒鳴り散らしているだけのようにも見え。いかり肩な上に衣装が似合ってなくて可哀想やったけど、女子高生姿は可愛かった(←おっさん)。
シェイクスピアでもギリシャ悲劇でもない吉田鋼太郎は初めて観るかも。見た目というか記号として最後まで普通の大人なので(少なくともそう見える)、設定的には一種の異常性欲者もしくは精神異常者ということになるんだろうけど、そんな風にも見えず。
最後まで親子にしかみえなかった二人だけど、ラスト、水浸しの舞台に横たわるところはロミオとジュリエットの心中の如く(お初徳兵衛といきたいところだけどそこはそれ、雰囲気で)。
松さんの旦那だけはまともそうにみえたけど、やっぱそうでもなかった。
けっきょく、登場人物誰一人として正気な人間がいなかった(笑)。
特異なシチュエーションと美術に目くらましを喰らったようにも思えるが、でも才能ある人なんだろうなとも思う。
今回、パンフレットがまだ最終日でもないのに既に完売していて買えなかった。座席数のマックスはわかるんだから、何割減としても大体部数くらいわかるでしょお。印刷代ケチってんじゃねぇっ。それとも何冊も買う人が多かったのか?
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