|
|
あいにくの雨で出足が鈍ったのか、開場10分ほど前着でも1階に座れた。
今年は幕が開くと、「石切梶原」のセット。九雀さんが手水鉢を斬る場面を再現して始まった。
幕についての説明あれこれと、おなじみのセリショー(勝手に命名)、南座解説、『京鹿子娘道成寺』のあらすじ説明。あらすじは口頭でしゃべるだけなので、そろそろなんか趣向をやってほしいところ。
そしておまちかね『京鹿子娘道成寺』。
人数と時間の都合により?所化ではなく狂言の衣装を着た強力2人の聞いたかで幕開き。段幕が引き上げられ後ろから現れたのは、白拍子花子。ううう、せっかく花道下手側に座れたのに、板付きとわ!間近で美しい姿を拝見できず、残念。
最初、白拍子の舞ではややぎこちなさがあったものの、娘になってからはブレることもなく美しく。
特に「恋の手習」は表情豊かな演技的舞踊なので、ストーリーがよくわかった。
あの、手を叩くところ。
例えば藤十郎丈はうれしそうにパチパチパチッとやる。それを美吉屋さんの表情と動きを見ていると、格子の向こうに愛しい人の姿が見えて思わず呼び止めようとする女の姿がみえる。『高津の富』の「まっちゃん、ちょっと」なのだ。
するとそのあとの一連の動きもストーリーがよくわかる。
もひとつ今回発見したのは、鞨鼓や鈴太鼓に美吉屋さんの紋が入っている。てことは小道具は演者の特注てことなのね。鑑賞教室のためだけに新調されたのね〜。後使うことあるのかしらとイランお世話。手拭も撒くとは思わなんだ。
おしむらくは、演者も後見さんも慣れていないからか、引き抜きがややもたつくこと。そろそろってなるとちょと段取に追われて踊りが疎かに。
とはいえ、大歌舞伎では決して観ることのできない美吉屋さんの道成寺。2000円で一等席以上にお得な会だったのだ。
|
|