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1/2京都全日空ホテル初笑い寄席

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月23日(金)01時28分19秒
  お正月の京都はこれしか落語会がないのだ。だから毎年恒例、初笑いは都丸さんで。
司会はやっぱりいつものあの人。名前は知らないけど、顔はもうすっかりおなじみになってしまった。

ここの開口一番はいつもお正月用の出囃子。客が客を止めるの枕と汗だく熱演の『動物園』、正月早々さん都さんパワー全開。

つぎ、ちょうばさん。久しぶりかも。早くこんな売れっ子になりたいオチの枕がやけにリアリティあるスケジュールだったからちょっと本気にしてしまった。正月早々不覚。出丸さん同様、困ったシグサや表情がちょとカワイイ。考えたら『二人ぐせ』も困った顔満載なネタだな。

まん我さんは干支にちなんで『お玉牛』。干支にこだわるのってお正月くらいだし、あるイミ季節感が感じられるネタ。つって正月早々夜這いかよ。まん我さんは別にスケベたらしい顔ではないのだけど、なんとなく身体全体から艶笑オーラが漂うような。え、演技の賜物なんでしょーか。

都丸さんは正真正銘季節ネタ『二番煎じ』。枕で去年出版した本の紹介と宣伝を。いろいろやって人のものせしめる男の要領のよさと口のうまさが『一人酒盛』を思い出させる。焼き豆腐とネギと肉を甘辛く炊いたんが食べたくなる。しかし、なんぼなんでも股座に隠していたのを食うんかよ、侍。


休憩の後は大喜利。都丸さん曰く「大喜利のヘタな米朝一門」。簡単な自己紹介を経て、恒例お題をお客さんからもらっての謎かけ。センスや上手い下手もあるんだろうけど、慣れが一番の要因かもね。さん都さんは考えすぎてなかなか出てこず、ちょうばさんは適当にこなし、まん我さんは出すやつどれもがそれなりによくできてて都丸さんに上手くなったな〜とお褒めの言葉を頂戴。
そんなユルい感じでしばらくやって大喜利は終わり。
最後は恒例抽選会。当初は予定になかったのを急遽10人分だけ、とのこと。まあ、当たりませんわよ。ともあれ、今年もお正月に初笑いができてよかった。

『動物園』 桂 さん都
『二人くせ』 桂 ちょうば
『お玉牛』 桂 まん我
『二番煎じ』 桂 都丸
 

12/30桂 千朝の会 at 気楽堂

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月23日(金)01時19分21秒
  いつもながらギュウギュウ。いっちゃん前の場所に座らされ、膝隠しが揺れるたび不安がよぎる。そろそろ人数制限した方がいいのかも。

雀五郎さんの『初天神』は何度か聴いているけど、最後のイカ揚げまでは初めて聴くかも。とらちゃんの「羽織便所」が可笑しかった。みたらし屋の誘惑の声もアヤしくておもろかったし、随所に雀五郎さんならではの笑いどころ。

枕で新米團治にちなんで先代のことをおっしゃって『代書』とわかる。先代と当代は芸風が全く違うというのが的を得ていてヒット。同じく枕で先代は大陸の人たちにも親切にしてあげてたからそういう人らが多かったとかなんとか、、、、で期待していたらサゲまで。最後まで親切でさわやかな代書屋さん。ぼそりと「あほやろ」が可笑しかった。

至近距離で見上げる体制のせいか、紅雀さんの怒りの枕と続く勢いが少々シンドかった。さわやかなんだけど濃いからね〜。またネタが『いらちの愛宕詣り』だから余計に疲れた。隣で怒って自分ちであやまるところまで。

本日の目玉?『除夜の雪』、個人的に第三弾。淡々としたしゃべり方が静かな雪景色の風情と重なる。それと対比して伏見屋の使いの怒りがひしひし伝わってきた。何箇所かヌケがあったのが勿体ない。
ところで、宗助さんと米二さんが「バケツ」といいはるんが気になってたけど、二人してバケツだからそうなのかなと多少の気持ち悪さを含みながらも代わりの言葉が見つからないからそれでしぶしぶ納得。が、千朝さんは「桶」。これでスッキリ。さすが、痒いところに手が届くお方。

抽選会は勿論ハズレ。賞品も少なかったし。こんなところにも不況のしわ寄せか?なんてね。

『初天神』 桂 雀五郎
『代書』 桂 千朝
『いらちの愛宕詣り』 桂 紅雀
『除夜の雪』 桂 千朝
 

12/28山下達郎 PAFORMANCE 08-09

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月23日(金)01時13分35秒
  Newアルバムから3年目にして、やぁぁぁっとオマタツ(『ソノリテ』キャッチコピー)6年ぶりの本格ツアー。
そもそもこのツアーをやるきっかけがフェスティバルホールが今年で改築されるから、というのが泣かせる。この話が持ち上がったころから、ラジオでもさんざんっぱら如何に愚行かを説いてこられ、前3本のフェス公演で吠えまくったので今日はもう、、、と云いつつ「潰すヤツはバカだよ」とぼそり。何度も何度もフェスティバルホールの神様に、とホントに別れを惜しんではるのがひしと伝わる。
そんな想いで始まった今回のライブ、でもいつに変わりない極上のパフォーマンスと雰囲気で気分はgo to heaven。

ほぼ定刻どおりに始まり、1曲目はもちろん定番「Sparcle」。あのギターフレーズを聴いてうぉぉぉ〜と歓声が上がると始まったなという気になり、長の年月をあっさり飛び越え達郎ワールドへトリップ。
大まかな流れや構成はいつもどおりで、必要不可欠定番曲も忘れずに。十数年ぶりでやるという「ついておいで」ではインプロビゼーションの贅を堪能。演奏が長い曲はどうしても外してしまいがちとのことだけど、歌だけが聴きたいわけじゃないからそんな気遣いは無用無用なのだ。
「BOMBER」「Let's Dance Baby」ときて総立ちになってからは怒涛の如く、「Ride On Time」でのナマ声も忘れずに。
ちょっと早いかな?というくらいの体感時間で、一旦クロージング。

けっきょく『ソノリテ』からは1曲「Forever Mine」だけ、どっちかというと『コージー』からの方が多かったかな?「Brow」「ドーナツソング」「Jungle Swing」「Magic Touch」。

今回ドラムとキーボードが新メンバーで、特にドラムの小笠原くんは若干23才!とか。しかしさすが達郎眼に適うだけあってそのテクニックはシロウトが聴いても鳥肌モノのスゴさ。ソロパフォーマンスめちゃカッコよかった。
6年空いた理由の1つにメンバーが他のミュージシャンに取られてスケジュール調整がつかなかったこともあり、そんなところへフェスの件で新メンバーを探さざるをえなかったとか。
しかししかし、新メンバーを迎えてパワーアップの感あり。尤も、元のメンバーでって想いもなきにしもあらず。ゆっても要はたっつぁんありきなのだがね。そういえば今回はギターだけでキーボードは演奏してはらへんかったな。


アンコールでスペシャルゲスト、竹内まりや登場。そっかー、フェス最後だもんねー、ってこんな暮の押し詰まった時期に主婦が遠出してて大丈夫なのか?といらぬ心配。
まりやさんもフェスティバルホールにはいろいろ思い出があると「人生の扉」を。これで終わりかデュエットかと思いきや、じゃらじゃらっじゃっじゃ♪と「セプテンバー」。おいおい誰のライブだよ、と云いつつ顔はにんやり。この後も何曲かコーラスに混じって退場。
「Get Back In Love」や「ずっと一緒さ」のバラッドに混じって嬉しいオマケ「Circus Town」などなど。
ホントのラストナンバーはこれも定番「Your Eyes」、最初は音なしで声だけが広い会場に響き渡る。最後まで手を抜かない贅沢な幕切れ。

MCも小刻みに挟んでいるものの、いつもよりはトータル短めな気も。18時開演でアンコール含めて終了は21時半ごろ。もっといく覚悟してたけど、案外、、、、といっても3時間半やしね。しかもアンコール終わって既に私服に着替えた達郎さんを再びステージに引きずり出す始末。
そう、終わっても殆どの人が帰らずアンコールの手拍子を続けていたので、根負けした御大が出てきてくれたのだ。ホントに予定にないから何をしよう、てことでまりやさんも呼んで「Let it be me」。

以上、これでホントに終了。フェスティバルホールともお別れ。厚生年金も風前の灯で今後どこでやるのかは未定だけど、来年からは毎年ツアーをやります、ライブハウスでもやりたい、と嬉しい発言もあり、いろんなお土産をもらった気分で会場を後に。
かなりヘヴィな年末は「悲」ばっかりだったけど、おかげで「悲喜」こもごもと云えるようになりました。
 

12/25できちゃったらくご クリスマススペシャル

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月15日(木)03時26分32秒
  天神寄席の都合で21時半はじまり、んで全員がしゃべるとのこと。時間は大丈夫なのか?
美山で合宿をして作ったというリレー落語2本。南湖・たま・三風チーム、三金・遊方・あやめチームに分かれて。熾烈なジャンケンの末、先行は南湖・たま・三風チーム。すぐ袖に引っ込む南湖さんの姿に余裕のなさが伺える。

トップは南湖さん。ある貧乏一家の物語。娘が身を売ることになり最後の晩餐を終えた真夜中、近所の教会の牧師様が煙突から金貨をほどこしてくれ、一家は幸せに暮らしましたとさ。これがクリスマスの始まり。
と、ほのぼので終わらないのが南湖さん。グリーンランドのおもちゃ工場では雇い主の横暴ぶりに組合員が反乱を起こし、、、『蟹工船』の世界とリンクさせるあたりは独断場。なんじゃかんじゃで組合員たちは毎年クリスマスに工場で作ったおもちゃを世界中の子どもたちに配ることにした。これがサンタクロースの起源。
ここで次と交代なんだけど、腑に落ちないことがひとつ。話の中で組合員たちは大人のおもちゃを作らされることになってて、だから子どもたちに配ってるのって。。。。。。

お話はガラッと変わって、たまさんは現代が舞台。警官が不審人物を尋問するとその男はサンタクロースと名乗る。サンタクロースで外国人なんだけど何故か日本に奥さんと子供がいて、この仕事のせいで自分の子どもと一緒に過ごすことができない、今年こそはプレゼントを渡したい、ということで警官はパトカーぶっ飛ばして彼の家へと急ぐ。ここで交代。ちゃんとオチをつけてるところがエライ。

最後は三風さん。サンタクロースの家庭話でこれまたお得意シチュエーション。なんとかクリスマス中に子供に会うことができてメデタシメデタシ。大筋は3人で考えたとして、それぞれのパートはやった人が作ったんだろう。話がやっぱり各々のカラーになってるし。

続いて三金・遊方・あやめチーム。トップは遊方さん。喫茶店で待ち合わせた女の子二人の会話から始まる。
彼氏と別れたいが、クリスマスの夜に豪華ホテルのディナーとスイートルーム、ブランドリングをプレゼントしてくれるからそれをもうらうだけもらって即別れたいので手伝ってくれ、との相談。彼は金持ちで気前が良いけどデブだからいやなんだそうだ。彼の名は奥野武、三金さんの奥野君シリーズ最新作なのだった。
遊方さんは喫茶店での談合シーンまでで、ワインに目薬を入れて酔わせ、その隙に彼女の友達と浮気したことにして現行犯逮捕でサヨウナラ、ということで作戦がまとまった。オチはなく舞台暗転で三金さんと交代。
高級ホテルの最上階レストランでのディナーシーン。どこまで誇張しているのか、果てしなく食べまくるデブの生態を垣間見ているかのような内容。ここまで自分をネタにできる三金さんて、スゴイ。やっとこ酔っ払って寝てしまうところで暗転。

まあそれまでもけっこう云いたい放題な内容だったけど(デブの悪口いいまくり、それって三金さんのことゆってんだよね?)、あやめさんに交代してからは更にエスカレート。もう下ネタの嵐、大人の世界。てか、お姉さま、、、、奥野君目が覚めたらタバコすっぱー、ごちそうさまの態、怖い〜。
この噺自体が今は昔のバブル時代の象徴そのもので、現実離れしている上にも現実離れしていて、プラスエロネタ。特にあやめさんはストレス発散しているかのごとく悪ノリしまくり盛り上げまくり。よって、客は舞台がどんどん遠くなる。

そんなんで前半はご本人たち曰く人情噺、後半は云わずものがな艶笑噺。勝負云々はなかったけど、分は前半にあり。
ともかく、創作リレー落語の企画自体はおもしろかったので、またの機会にでもやっていただきたい。つって、繁昌亭ではこれが最後だからもう聴く機会はないかもしれないけどね〜。次回からは動楽亭。開催状況によるかな?

エンディングで特別ゲスト、SWAの公演で来阪中の林家彦いちさん(白鳥さんと似ていると思う)。7人座布団を並べて座談の末、23時を大幅に過ぎておひらき。
まーったこんなクリスマスを過ごしちゃったわ。ろまんてっくのカケラもない。
いいけど
 

吉例顔見世興行 at 京都南座

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月15日(木)03時19分24秒
編集済
  『正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)』
「正札附」といえば染丸さんの出囃子。曽我もの舞踊だったのか。ラブリンの五郎時宗と孝太郎さんの朝比奈妹舞鶴。ラブリン観るの久しぶりだ。曽我五郎はあんましニンでないような。

『八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)〜湖水御座船の場』
先月の文楽で初見。歌舞伎ではこの御座船の場だけの上演が多いのかな?横向きの船が90度まわって正面へ、船先の房が舞台から飛び出てる。席が前の方だったせいもあってかなり迫力ある〜。雛衣が刀を拭うのではなかったり、多少文楽と違うダンドリ。
清正の我當さんはじめ、主な役は松嶋屋勢。歌舞伎で南座で顔見世となると、やはりご贔屓さんは十三代目を思い出しはるんかなぁ。

『藤娘』
照明がつくと舞台一面の藤の花房、それに負けず劣らず華やかな藤の精。毎度思うことは同じだけど、ホンマに(笑)。
巧拙のほどはわからないが、ブレないし動きもきれいだし上品だし、なにより乙女?の可愛さが。藤音頭の最後、花房の間から顔を出してニコッ、が印象に残る。

『梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)〜鶴ヶ岡八幡社頭の場』
去年も出たし、何年か前にも。梶原は毎年違う人だけど、顔見世っちゅーたらコレ、という感すら。今年は吉右衛門さん。始終笑みを浮かべる梶原は、ちょっと庶民的な感じでどうなのかしらと思う。温和を装い、源氏に組していることを隠すためのカモフラージュか?
芝雀さん、近くで観るとやっぱり顔デカイ。いや、好きなんだけどさ。

『ぢいさんばあさん』
何にしても孝玉なんである。藩きっての超おしどり夫婦でしかも新婚さんとくりゃ、もーあきれるほどベッタベタ。『短命』の夫婦みたい。まあ、そんな目も当てられん位むつまじい姿を見せておくからこそ、その後の別離がより切なく際立つんだが。
37年ぶりに戻ってきて最初お互い気づかなくて、鼻を押さえるクセを見て「、、、、旦那さま」と声をかけるシーン、思い出してもじわじわっとくる。あの科白の前の一瞬の間で37年の空白が一気に埋まった気がした。最後のツーショットはちょと宝塚チックだけど、自然に寄り添う違和感のなさと幸せそうな雰囲気はこの二人ならでは、なんでしょうかね。

仁左衛門の美濃部がベタベタの若いころもさることながら、37年ぶりに我家に戻ってからのはしゃぎぶりといかにも無邪気な好々爺然としたところが可愛くもあり、ちょっと苦笑してしまうようでもあり。下嶋に面と向かってハッキリ「好きではない」て、素直すぎるってば(笑)。
玉三郎はなんであんなに眠そうなしゃべり方するんだろう。トボけた感じに味があるといえなくもないけど。天然ボケぽいところがベタベタぶりに拍車をかけてて、おもろい。
海老蔵のちょっとキレ気味でいっちゃってる系の役がいろんな意味でハマってて、なんかおもろかったなぁ。どーせオレは嫌われ者さっ。てか、下嶋ってホントは美濃部のことが好きでお友達になりたいから、ムリヤリ碁敵装ったりするんだよね。悪態ついて気を引いて、美濃部を取巻く人たちにやきもち妬いてあたるのだ(笑)。切られたまでは良かったが、その後自分で落ちちゃってちょとオマヌケさん。
ちなみに原作は森鴎外、原作の下嶋はこんなおもろいキャラではない。

夜の部
『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)〜土佐将監閑居の場』
又平:翫雀、おとく:藤十郎、修理之助:鶴亀、土佐将監:竹三郎、将監内儀:吉弥。
去年これの前の段を観たおかげで、虎のことも途中に出てくる若者のことも違和感なく。しかし、ここらのイミがわからなくても問題ないところが古典演劇のスゴさか、慣れか。
藤十郎さんは又平もやってそうと思いきや、番付の資料を見るとおとくオンリー。遊女や高貴でない女性の役は初めて観るかも。
翫雀さんは何度目かの又平。最初ぎこちない感じで、まあ暗いせいもあるけど、イマイチだったのが、奇跡が起きてからはよくなった。
しっかし、何度観てもあの仕掛けはわからん。

『元禄忠臣蔵〜大石最後の一日』
ある人曰く「吉右衛門が鬼平にみえた」。
切腹の当日、何故か磯貝十郎左衛門の秘めたる恋とそれに命をかける女の話が絡む。テーマは明白、大石が最期まで口にしていた「初一念」。少々大石の大きさが見えにくかったように思う。磯貝は錦之助さん。
お芝居はしみじみと切ないイイ話なんだけど、ここでも芝雀さんの頭のデカさが気になる。今度はお小姓に化けた女性の役で、カツラのせいもあるんだけど、ゴメンナサイやっぱり笑っちゃいました。こんなことばっかり考えているからこの芝居の良さが汲み取れないのよ、きっと。

『信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)』
『紅葉狩』の玉三郎バージョン。手下の鬼女が5人も出てきて大和屋を盛り上げる。手下は門之助、吉弥、笑也、春猿、笑三郎。またしても能を意識した松羽目セットにこだわりのお衣装は豪華な中にも品がある。立ち回り?の場面はアンサンブルにまとまりがあってよかった。平維茂は海老蔵。
仁左衛門が山神でごちそう。あれこれやっても起きなくてありゃりゃとなるところとか、扮装そのものとかね、何もかもが若々しくてかわいい。

『源氏物語〜夕顔』
前にも新之助の光源氏で『源氏物語』をやっていたけど、こちらは源氏物語千年記念の新作舞踊もの。光源氏:海老蔵、夕顔:扇雀、六条御息所:玉三郎、惟光:猿弥。
もう、何と申していいやら。でも、チガウ意味でこれがイチバンおもしろかった。
いや、もう、たぶん再演はなさそうだし、超レアよ。海老蔵の腑抜けたような科白回しが生っちょろい光の君にピッタリで、可憐なはずの夕顔の君が誘っているかのごとく(だって扇雀さん)、おぼこい母性本能鷲掴み系。荒事の宗家とは思えんほどの優雅さはオマヌケ通り越して光の君そのものとさえ思わせる。また立姿がおじいさまにそっくしで。
六条御息所(生霊)が玉三郎。能の『葵上』みたく打掛を夕顔に見立てて責め折檻。美しいだけに六条の情念がコワイ。最後の場面は季節はずれの夕顔の花に亡き人の面影を想い笛を吹く光源氏がなんとも儚げで、しみじみ。歌舞伎じゃなくて浄瑠璃の創作舞踊劇と思えば悪かろうこともないんだけど、南座の顔見世のラストってのがイマイチの要因なんだろうかね?周りの反応がもひとつだった。
まあ、半分玉三郎の自己満足シリーズてことで。。。。すんません。
 

12/22姉様キングス クリスマス寄席

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月 9日(金)03時11分59秒
  繁盛亭コードが厳しくなってきたからか、タイトルも「クリスマス寄席」。姉キンはギリギリ大丈夫らしいけど、さてシャンソンショーは幹事長の眼をスルーしてくれるのでしょうか。

そんなんで開口一番は鶴笑さんのお弟子さんの笑子さん。落語もしはるんやね。達者すぎるほど達者なしゃべりで一気にあたためにかかりはるんだけど、ちょっとオーバーフロー気味。ギャグもすれすれ空回り。達者といっても落語のそれとは全然違い、悪くはないんだけど違和感も否めない。後で聞くところによると、元アナウンサーだとか。なるほどそんな感じだわ。

染雀さんは年末らしく『掛取』。たぶん前に聴いたのとラインナップが少々違う。今回は染丸さんと同じ狂歌、浄瑠璃、歌舞伎。似たものが続くし、一緒に聴くと浄瑠璃も歌舞伎も同じに聴こえるから要再考かも。正直芝居のマネはともかく浄瑠璃はあまりお上手ではないようだし。とはいえお家芸でヒートアップ、後半のメインに向けての首尾は上々というところ。

あやめさんの『厩火事』は初聴き。やはり女性のしゃべりがメインになるからか、あやめ節炸裂でおもしろい。男を悪く云われて云い返すあたりは真に迫ってて見もの聴きもの。かなり流暢にされているからネタおろしではないでしょうな。

姉キンは赤と緑の着物とクリスマスバージョン。都都逸、ナントカ節、阿呆陀羅教といつものやつで。けっこう八分目まできた。てか、これデザートなんだよね、タテマエ上は。
続いてお色直しの間におしどり。こちらもちょっとクリスマス仕様。いつものマコさんのマシンガントークと歌にほれぼれ。「タツノオトシゴ」という注文に見事に応えるケンさんもすごい。X・M・A・Sエクスタシィ〜、それはクリスマス〜。

さて、個人的にはこれがメインのシャンソンショー。落語がメインディッシュで姉キンがデザートで、となればこれは飲んだ後に食べたくなるラーメン、しかも天下一品のこってり。
演奏はマコリーヌのアコーディオンだけで、今年はジャクリーヌも歌専。うん、やっぱこっちの方がいい。しかもしかも、ジャクリーヌってばショートカットのカツラが越路吹雪のようで、全開の背中がセクスィー。1曲ずつお色直しでゴージャス絢爛めくるめく世界。仁鶴・鶴光・可朝各師のヒット曲をシャンソン風に、染雀さんの哀しいB型肝炎をネタにした替え歌シャンソン(「イザベール」?)、最後は「エクスタシーいくよくるよ」。オリジナルが1曲なのは残念だけど(パルナスが聴きたかった)、もうゲップが出るほど堪能。
年イチでええねん、年イチで。でもまた来年も。

『動物園』 笑福亭 笑子
『掛取』 林家 染雀
『厩火事』 桂 あやめ
姉様キングス
おしどり
シャンソンショー
 

12/20ハナシをノベル 第16回

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月 9日(金)03時07分45秒
  2回抜けたから久々。去年同様、外はイルミネーション、大勢の人でごった返している。ここはゆったりできていいよぉ〜。

福矢さんは「通常の落語会と違う毛色のお客さん」がいるとの情報に、少々落ち着かなさ気な様子でテレビショッピングの枕。大ウケ。独特の福矢節『みかん屋』もけっこう受けてて良かった。

今回2作品とも田中さんが大阪弁に直したり少々手を加えたとか。
1席目は『殺しの罠』の作者であんまし期待せずいたけど、元々ショートショートとして書かれたものを田中さんが落語台本にされたせいか、ストーリー性があってそれなりに楽しめた。ただ、原作自体はリドルストーリーで、アレンジを全く施さずそのままどっち?てな終わりなのは×。落語はやはりちゃんとオチをつけないとあかんと思うので、これはアレンジしなかった八天さんと田中さんが悪い。

2席目は作者のトークが先で、飯野さんの人となりに触れてからこのネタを聴くとそのギャップに大変驚かされる。なんであんな下ネタ大好き酔っ払いオヤジ(失礼)があんな人情系噺を書くん!という。ホンマに。
冒頭でひょろひょろのしゃべり方する男が西の方に行っていた、という時点ですでにこの人がこの世の人でないことはネタばれ。それを前提に聴いていると混乱はしないので親切と云えば親切なのかも。

『みかん屋』 桂 福矢
『ATM(太田 忠司作)』 月亭 八天
「トークでノベル」 田中 啓文、太田 忠司
「トークでノベル」 田中 啓文、飯野文彦
『まち娘(飯野 文彦作)』 月亭 八天
「エンディング」 月亭 八天、田中 啓文、太田 忠司、飯野文彦
 

12/18桂米二つるはし一夜の宿の会 第9回

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月 9日(金)03時05分7秒
  ホントは当日狙いで繁昌亭の「三三・吉弥ふたり会」のつもりだったのだけど、問い合わせると2階立見とのこと。それとは別にこの米二さんの会もかなり気になっていて揺れていたので、あっさり振替え。
他に行く会がなければ立見でも行ったのだけど、誘惑に弱い私。あああ、ふたり会の連続鑑賞記録もこれでストップかぁ。そろそろにわかブーム終わってくれへんかなぁ。吉弥さんの人気、翳ってくれへんかなぁ(スマヌ)。
そんなんで、雀のおやどは19時開演でも18時半ちょうどにダッシュしないと間に合わないので、つるはしの会は9回目にして今回が初。最初のころは満員で入れないとの話だったから、というのも躊躇していた理由の一つ。

最初はそうばさん。自分を含めて三人くらいしかやっていない珍しいネタ、珍しいことに意味があるんですからねと強調。彼が名前を挙げたのは松喬さん、三喬さんだったけど、私は千橘さんでも聴いたかな?あとは三喬さんも聴いたことがある。
かなりカタカナ言葉交じりなのが気になるけど、まあしょうがないか。それより病院で首を交換することの説明がなく、男も最初から知ってる風でそれに驚くくだりがないのが気になる。そういう流れなのか仕込み忘れなのか。菅原文太、北大路欣也、千葉真一、って古すぎますやん、に思わず反応。←するな!

今回三三さんと天秤にかけたのは米二さんの『除夜の雪』。先週宗助さんがネタおろししはって、年末に千朝さんもやりはるとあっては米二さんも聴かなきゃ、でしょ。季節ネタではあるけどなんでまた今年はラッシュなのか(つっても3人)。
若御寮人さんの足跡がないのくだり、珍念の驚き怯え具合に一緒にちょいゾクリ。若御寮人さんの身の上話にほろり。そして帰りに寄ったスーパーで干物コーナーの前に佇む私。前半の何気なくしゃべるお寺の風景がしみじみと良いのだ。

京都に住んでいるので京都のネタをやりたい、師匠の会だから大きいネタをさせてもらえると二乗さんは『はてなの茶碗』。これが巧拙はともかく、一言一句リズムに至るまでが完コピでビックリ。そういう意味では上手い。少なくともおなかに入ってなくてアレンジしまくりの御仁よりはよっぽどいい(苦笑)。何箇所かオリジナルのクスグリも入れてはって、まずまず。このままの内容に個性を加えてって、是非とも持ちネタにしていただきたいと思う。

『胴乱の幸助』は初めて聴いたのが米二さんで、大笑いしたっけな。今回も然り。特に稽古屋からのくだりはもう可笑しすぎ。師匠とかぼくさんのワルノリがまたおもろい。全体的にちょと言葉が危なかったのは惜しまれるが、それを払拭するおもしろさで三三さんに会えなかったハートブレイクも癒えたというもの。
実は今日の2席はひそかに「姑の嫁イビリ」でツイてたりして。

お菓子が当たる抽選会は1番違いでスレ。リベンジは太融寺の果物だっ。

『首の仕替え』 桂 そうば
『除夜の雪』 桂 米二
『はてなの茶碗』 桂 二乗
『胴乱の幸助』 桂 米二
 

12/14文我・宗助二人会 第9回

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月 9日(金)03時02分28秒
  日曜日のお昼の会といえば大抵2時開演、そのつもりで2時を多少過ぎて会場に入ると、高座には何故か文我さん、しかも『質屋芝居』終わりかけ。なんでトップが文我さんやねん。前座さんは?
まず疑わしきは己。13時半開演だったのだ!全く思いもよらなんだわ。

そんなんで、ひろばさんの演目不明、ほとんど聴いていないのと動揺で『質屋芝居』も感想どころじゃない。
まあ、宗助さん間に合ったからいいか。
ということで、おなじみ『蔵丁稚』。枕での団十郎のモノマネに爆笑。石堂が梅玉さんぽい。ふとすると判官も。

対談では相変わらずのやり取り。特に今日は宗助さんが『除夜の雪』ネタおろしとあって、文我さん総攻撃。どうやら文我さんのリクエストらしい。大須演芸場での年越し落語会のことやそれに付随して三象さんとの踊りのことやらで盛り上がる。あとは珍しい文我さんの失敗談。
今回は前半が忠臣蔵ネタ、後半が大晦日ネタとのこと。

そしてくだんの『除夜の雪』。対談でのやり取りとは裏腹に、いつもながらの安定感ある運び。兄弟子のボヤキと珍念さんのキャラでひとしきり笑わされ、若御寮人さんの身の上話はあんまり湿っぽくなく、伏見屋の使いの話にはさすがにちょっとしんみり。人情系・泣かし系に走らないところがよかった。後半の身の上話と怪談めいたくだりはほど良い緊張感で、噺全体の雰囲気は上々。ネタおろしの緊張感が良いように作用したのかな?誠に結構でした。

『掛取り』は相撲と浄瑠璃と芝居。文我さんの声質はあんまり浄瑠璃や歌舞伎調の科白に合ってないように思うが、節とか云い回しは上手いから大きな違和感はない。浄瑠璃のくだりはさすがに三味線とのイキがピッタリで、かなりそれらしく聴こえるのが可笑しい。死んだマネは棺桶に入って芋食ってぷーバージョン。

次回も休みの日だとウレシイな。

「開口一番」 桂 ひろば
『質屋芝居』 桂 文我
『蔵丁稚』 桂 宗助
「対談」 桂 文我、桂 宗助
『除夜の雪』 桂 宗助
『掛取り』 桂 文我
 

12/10桂 文華勉強会 第2回

 投稿者:まゆ  投稿日:2009年 1月 9日(金)02時59分31秒
  1〜2回やってオクラ入りしたネタをやりなおす会の第2回目。
何故か客席はコアな落語ファンの諸兄方が多数で、雀のおやどという小屋の閉塞感と舞台へ集中せざるを得ない造りは道場めいた雰囲気すら。ご本人もかなりプレッシャーなご様子で、この企画にはうってつけの条件が揃っているようではないか。
育てるか封印するかを見極める目的と、完成度が低い(本人談)ネタを披露するという点でも、初心者には敷居が高いかも。ごめんなさい、でも行きます。だから後ろの方でこっそり。

そんなんで、1席目は新作『まちの噂』。今回唯一、一度聴いたことがあるネタ。
登場人物が多くて名前と順番がなかなか覚えられないとのこと。噺自体はよくできてるし、おもしろいからこれは、もうやらないとおっしゃらずにリトライしてほしいと思う。マイナスなことは云わなきゃわからないのだ。

プログラムには「おなべの扱いが可哀想なので、そうならないように気をつけてやりたい」との旨書かれてあり、おなべを形容するくだりでは実際そのような一言が随所に加えてある。ブサイクだけど眉毛に愛嬌がある、仕事は遅いけどやさしいし親切だ、確かにそういうこと云ってもらえると、おなべも立つ瀬があるというものだけど、ネタの流れからいくと案外余分な言葉なんだなと思った。うーん、ムズカシイなぁ。云わなきゃおなべが可哀想だし、云うと邪魔だし。
サゲの科白の前で男にそれまでにも何回か云わせておいた「昔の人はいいこと云うた」と云わせるのはよかったと思う。

中入を挟んで最後は黒紋付袴姿で『鹿政談』。ネタに入る前、早起きの説明を忘れて云いに戻る場面あり。こーいうことがありなのもこの手の会ならでは?
同じくプログラムには五郎兵衛師の芝居がかったやり方をメインにするとあったが、お白砂での六兵衛じいさんがいかにもお涙頂戴人情系のしゃべりで、それ自体は悪くないのだけど、やっぱトータルでみると過剰な気が。もう少し軽めにやらはるといいなと思った。
お奉行様がカッコよかった(笑)。


よだん
『持参金』での枕、股引脱いだらヨリが戻った小噺、思わず笑ってしまったが、後で後悔。お、乙女なのに〜、不覚であった。

『まちの噂』 桂 文華
『持参金』 桂 文華
『鹿政談』 桂 文華
 

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